すみわたる夜空のような

田舎・自然暮らし

ふと、坂爪圭吾さんのブログを見てしまったら、

「すみわたる夜空のような」という詩集を見つけてしまった。

お願いだから、負けないでくれ。 - いばや通信
愛媛県松山市からしまなみ海道を経由して広島に向かい、尾道迎賓館で開催されたイベントに登壇した後に、いま、兵庫県の三ノ宮にいる。最近、小学校の先生を辞めた(辞めたいと思っている)ひとと、頻繁に出会う。誰が悪いとか、何が悪いとか、そういうことは何もわからないけれど、つらそうに仕事をしている大人に育てられるこどもたちは、可哀...

「すみわたる夜空のような」
何かがだんだんあいまいに死んでいくようなつきあいより
すみわたる夜空のような孤独を

日々ぼんやりと過ごして、周りに合わせていても、流されるだけで何も変わらない。

やることは、自分の中にある、「気持ちいい」と「気持ち悪い」の感覚に素直に、徹底して、応えていくだけでいいんだよね。

そうすれば、流されることなく、自分自身が流れの本流になっていくから。

どうでもいいものたちは全部無くしてしまわないと、すっきりとした気持ちで生きることは出来ない。

結果なんて、知ったこっちゃないけれど、

心が震える瞬間が無くなったら、もう終わりだから。


 

「抜け殻」
二人の関係がよかった頃の言葉を
思い出し つないでも
そんなものには意味がない
 
二人の関係がよかった頃の言葉は
二人の関係がよかった時にだけ正しく機能する
 
二人の関係が変わってしまった今では
そんな言葉など
もうとっくに死に果てている
見てみろ
ただの抜け殻だ
 
おまえが抱いているものは
抜け殻ではないか
力をこめればすぐに壊れてしまうだろう
 
聞きたくないか
できないと泣くのか
俺が壊してやるがどうだ
 
愛というものの
なれの果てを
俺が教えてやるが どうだ
 
愛しき君よ
抜け殻など捨てて
現実の二人を見てみろ
そこに希望があるのが見えないか

「君へ」
君は好きなことを、
好きなふうにやるべきだ。
そのことが他人から見て、どんなに変でも、
損でも、バカだと言われても、
気にするな。
だって彼等は、君の願いを知らない。
君が何をめざし、
何に向かっているのかを知らない。
君は彼等とは違うものを見てるのだから。
あの、強い思いだけを、繰り返し思い出して。
そのことを忘れないで。
 
他人の説教やからかいなど気にせずに、どんどんやりなさい。
けして周りを見たらダメだ。
仲間はいないんだ。すくなくとも途中には。
君はやりたいように、どんどんやりなさい。
やりたいことを。
好きなやり方で。
その行為が同時に君を救うだろう。
その行為は同時に人をも救うだろう。
そのことを忘れないで。

「希望」

 

俺達は

いっせいに

おどろき あこがれた

この空の青さ 広さ
見たこともない
狭い路地の上に広がる
青さ まぶしさ

いまなにか
聞こえた?

なにか
胸が躍るようなものじゃなかった?


詩集 すみわたる夜空のような (角川文庫)より


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