山水を引いて暮らす
沢から水を引いて暮らしている、自然派志向のお友達。
行政サービスの水道を利用していません。
大雨で水が止まったら、お前ちょっと手伝えよ。
(人にお願いするときの態度ではない。
人付き合いが少なくなるほど、オレサマ系の自己中心的になっていきますね。。)
田舎暮らしに当たり前なんてない、常識なんてない。
蛇口を捻ったら水が出るのは、
インフラが整備されている都会だけ。
山水を引いて暮らしている人たちは、
台風や大雨のあとは、
問題が起きていないか、沢を遡行して調査しにいきます。
一体、いつの時代なんだろう・・・。
山水の維持管理、沢から塩ビパイプで水を引いてくる
なんらかの原因により、使えなくなっていた山水のラインを直しにいきます。
水源のプールから水が引けなかったので、
支流の流れから水を引き込む。
中継タンクを設置して、水圧が掛かるプールを作る
ネットで落ち葉などが入るのを防いで、
中継タンクに水を貯める。
中継タンクはストッカー容器で代用している。
タンクから蛇口までは水圧で水を流していく。
ライン取りを考えてパイプを伸ばしていく。
森と岩を抜けて。
多少の高低差があっても、水は流れていきます。
分岐の蓋は、杉の枝で木栓をする。
山の中を水道パイプを通して、
沢から水を引いて来て、昔の人たちはすごい。
山水が出ない原因は、パイプ内にエア(空気)が溜まっているから
蛇口を捻って、水が、
出ない。。。
パイプの中に溜まってしまった空気を探して、
ジョイントを外して、エア抜きをする。
パイプの長さは300メートルくらい?果てしない作業。。
パイプの中を流れる水を少しずつ伸ばしていって、
ようやく蛇口から水が出たーーー。
水道が使えるのって、当たり前の気がするんだけど。。
パーマカルチャーの暮らし方、暮らしのスタイル
そのへんにあるもので作る、なんとかする
拾い物の水道パイプを使って、
自然の木を加工して、蓋にする。
原始的な暮らし。
自然に優しく、ゴミの出ない暮らし。
リアル・パーマカルチャーの暮らし。
素直になることにしたんだよ。素直じゃないから水も詰まるんだ。
どんな暮らしがしたいのか
田舎暮らしのイメージは、
のんびりと暮らす、自然と共に暮らすイメージがあるかもしれないけれど、
リアルの自然暮らしはハードです。
電気・水道・道路などのインフラが整備されている環境はとてもありがたいこと。
どんな暮らしがしたいのかは、
好きに選べばいい。
もう少し、工夫・改善しないと、しんどくてやってられないよ?!
山水を引くのに適したパイプ
ポリエチレン二層菅は、露出で使える
記事の写真では、
グレーのエスロンパイプ(拾い物)で、沢水を引いていますが、
野外で露出させて使用するときは、
ポリエチレン二層菅を使うといいです。
(耐候性の高い外層と耐塩素水性の高い内層の二層構造)
パイプのメートル(m)あたりの単価は安いですが、
継手が、塩ビパイプ(エスロンパイプ)と比べると、割高です。
1種管、2種管、3種管の違い
各種とも使用圧力は0.75MPaとなり、同じ適用範囲。
種の違いは、作業性と使用している原料。
- 1種管
柔軟性のある直鎖低密度PE(PE50)を原料。
施工性が良く、長尺管で、継手接合箇所が少なくて済む特長がある。 - 2種、3種管
材料の強度が強い、中・高密度PE(PE80,100)を使用しており、
1種と比較し管の厚さが薄いが、硬い特長がある。 - 3種管
従来の高密度PEの弱点であった耐クリープ性や耐環境応力き裂性が向上している。
開拓した敷地に水を引くときも、二層菅を使いましたよ。