[オフグリッド]ソーラーパネル発電システムを作るときの配線・電線のポイント

オフグリッド

太陽光発電システムの電線はVVFケーブルを使うと安く作れる

ソーラーパネル発電システムで使う電線の種類

  • ソーラーパネルのケーブル(野外) → H-CVケーブル
  • ソーラーパネル、チャージコントローラー間(室内) → CVケーブル
  • バッテリー、インバータ間(室内) → CVケーブル

野外で露出で使うケーブルには、
耐候性のあるH-CVケーブルを使い、

宅内配線はCVケーブルを使うのが一般的です。

ですが、DIYで作る場合は、
安価なケーブルでも十分使える。

おさかな
おさかな
自己責任&安全第一で!

メートル単価で安く手に入るのは、VVFケーブル

おさかな
おさかな
宅内配線で使われているグレーのケーブルです。

VVFケーブルの許容電流と許容温度

2芯VVFケーブルの許容電流

  • 直径1.6mm → 18A
  • 直径2.0mm → 23A

周囲の温度による電流の補正

VVFケーブルの絶縁体の許容温度は、60℃
おさかな
おさかな
野外では使わない方がよい(というか、使っちゃダメ!)

周囲環境・温度によって電流の補正があります。

おさかな
おさかな
用語がわかりにくい・・・。よ、読めない・・・。
  • 気中:ケーブルが宙に浮いている(熱が逃げやすい)
  • 暗渠:ケーブルに直接日光が当たらない
  • 直埋:ケーブルを地中に埋める
  • 管路:地中の管内に布設する

40℃以下の場合は、気にしなくてOK。

周囲温度が45℃以上になると、電線(VVF)に流せる許容電流が減っていく。
気中・暗渠布設時の補正係数
おさかな
おさかな
家の中に配線するときの係数(乗じる値)
  • 45℃ 0.87(87%に減る)
  • 50℃ 0.71(71%に減る)
周囲温度が50℃の場合の、許容電流
おさかな
おさかな
電線に流せる電流値A(アンペア)
  • 18A × 0.71(補正値) = 12.78A
  • 23A × 0.71(補正値) = 16.33A

ソーラーパネル↔︎チャージコントローラー間の電流を計算する

100Wソーラーパネルの最大電流を確認する

12Vシステム用のソーラーパネルの最大電流は6A弱

2枚直列に繋いで、24Vシステムにしても、
流れる電流は変わりません。

並列接続にすると、並列にした分だけ電流が増える。
2並列にすると、2倍の電流が流れます。

100Wソーラーパネルの仕様
おさかな
おさかな
我が家で使っているパネルの仕様です。
  • 最大出力:100W
  • 最大システム電圧:600V DC(UL)
  • 最適動作電圧(Vmp):18.9V
  • 最適動作電流(Imp):5.29A
  • 開放回路電圧(VOC):22.5V
  • 短絡電流(Isc):5.75A
  • 重量:7.5kg
おさかな
おさかな
2並列までなら、
2芯1.6mmのVVFケーブルでも許容範囲内。
2芯1.6mmのVVFケーブルの許容電流 12.78A > 100Wソーラーパネル2並列 11.5A(5.75A×2)

ソーラーパネル↔︎インバータ(電気機器)間の電流を計算する

12Vバッテリー→電気機器までの電流が一番大きくなる

オームの法則

電圧E(V) = 電流I(A) × 抵抗R(Ω)
抵抗値が同じ場合、電圧が低いほど電流が多く流れる。

電圧が低くなるほど、
太い(許容電流の大きい)電線が必要になります。

使用可能な消費電力を求める

電力P(W) = 電流I(A) × 電圧E(V)

環境条件

  • 2芯1.6mmのVVFケーブル
  • 周囲温度50℃
  • 12Vバッテリー

電流と電圧をかけて電力を求める

12.78A × 12V ≒ 154W

電圧12Vで、2芯1.6mmのVVFケーブルに電流を流して使える消費電力は、約150Wが許容範囲。

なかなか渋い消費電力ですが、
LED照明、パソコン・スマホの充電、扇風機を回すくらいにはちょうどいいです。

DIY太陽光発電は24Vシステムがオススメ

12Vバッテリーを2個直列にすれば、
蓄えられる電力量と、使える消費電力を2倍に増やせるので、

24Vシステム(100Wバネル2枚直列 + 12Vバッテリー2個直列)で構成するのがおすすめ。

おさかな
おさかな

12Vより24Vシステムの方が、安全で使いやすいシステムを構成出来る。

チャージコントローラー配線時の注意点

メンテナンス性を考慮して、カプラーで付け外し出来るようにしておく

チャージコントローラーからの配線を
直接バッテリーに固定して繋いでしまうと、
後々、メンテナンスの際に困ることになります。

おさかな
おさかな

バッテリー、チャージコントローラに直繋ぎすると、ショートさせてしまうの可能性があるので危険

チャージコントローラーと12Vバッテリー間
(ソーラーパネルとチャージコントローラ間も同様)は、

付け外し出来るように、間にカプラーにかませて接続する。

VVFケーブルを使う場合は、
差し込み型コネクタ(ワゴジャパンの製品)を使うと、
サクッと抜き差しできます。

おさかな
おさかな
VVFケーブルの接続は、ワゴジャパンのコネクタが便利。

おさかな
おさかな
VVFケーブルは100メートル巻きで買わないとお得感が無い!

12Vバッテリーを使うときの照明機器のおすすめ

LEDテープライトが安価で明るく照らせる

5050チップLED

5050の仕様は、50mm×50mmの表面実装*型チップLED

5cm(1ユニット)毎の消費電力は、約0.72W
1巻き5メートル、100ユニット付いていて、72W

ユニット区切りで切り離して使えます。

おさかな
おさかな

照明機器としての単価は、恐ろしく安いような・・・。

よかったらこちらもどうぞ

[オフグリッドDIY]楽しい太陽光発電システムの作り方、必要な材料一覧
太陽光発電システムを自作する 非常時の停電に影響されない暮らし おさかな よく停電が起きるので、 非常用の電源設備が必須です。 ミニマル構成、なるべくお金をかけずに作る おさかな 12V...
[セルフビルド]波板屋根の雨漏り防止にコーキング材を、太陽光発電の準備も進める。
ガルバの波板屋根の棟を納める 棟金物の継ぎ目にコーキング剤を施工 おさかな継ぎ目の重なりが少ないので、 雨の吹き込み防止、雨漏り防止に、 コーキング剤を注入しました。 屋根の棟、隙間から吹き込まないようにコーキング...
タイトルとURLをコピーしました