家作り反面教科書
おさかな
今回は耐力壁の計算をします。
大工さん
構造材を組み上げた後に計算してどうするんだ?後出しジャンケンか。
建築基準法の壁量計算
地震力に必要な壁量
各階床面積 × 地震力による壁係数(cm/㎡)
おさかな
今回は、地震力のチェックは省略。
住んでいる地域は、地震より風の方が怖いのだ。
住んでいる地域は、地震より風の方が怖いのだ。
風圧力に必要な壁量
各階見付け面積 × 風圧力による壁係数(cm/㎡)
風の強い地域では、50〜70(cm/㎡)の範囲で各行政庁にて定められています。
おさかな
ここは台風が恐ろしいので、70(cm/㎡)として計算しよう。
各階見付け面積
各階の床から1.35mの高さを減じて、壁面積を求める。
セルフビルドで建てた家の壁量計算
家のサイズ(縦・横・高さ)
- 横(X方向) 11m
- 縦(Y方向) 5.2m
- 高さ(床から梁上まで) 2.35m
- 高さ(梁上から棟木まで) 2m
- 高さ(床から棟木まで) 4.35m
見付け面積を求める
おさかな
おさかな家は、1階建てなのか、2階建てなのか。
束を伸ばして屋根裏を作っているぞ。
束を伸ばして屋根裏を作っているぞ。
1階見付け面積(X方向)
11 × (4.35 – 1.35) = 33m
1階見付け面積(Y方向)
1階の壁部分 + 屋根裏の三角の部分
5.2 × (2.35 – 1.35) + 5.2 × 2 × 0.5 = 10.4m
必要壁量を求める
1階X方向に必要な壁量
33 × 0.7 = 23.1m
1階Y方向に必要な壁量
10.4 × 0.7 = 7.28m
実際の壁量を求める
筋交い耐力壁の倍率
材厚 45 × 90 の場合
- 片筋交い(/) 2倍
- たすき掛け(X) 4倍
壁実長×壁倍率を求める
X方向
1.8m × 2(片筋交い) × 4(つ) × 3(両端と真ん中の列) = 43.2m
Y方向
1階Y方向 + 2階Y方向
1.3m × 2(片筋交い) × 2(つ) × 3(X方向両端と真ん中の列)
+
1.3m × 2(片筋交い) × 4(つ) × 3(X方向両端と真ん中の列)
=
7.8(1階) + 31.2m(2階) = 39m
壁実長×壁倍率 > 必要壁量
実際のX方向の壁量 43.2m > X方向の必要壁量 23.1m
実際のY方向の壁量 39m > Y方向の必要壁量 7.28m
おさかな
XY方向とも、必要壁量を満たしている。よかった。
壁量計算の疑問・気になること
屋根勾配でも壁が受ける風力は異なるだろうけど、計算式には含まれない?
耐力壁の配置バランスは、影響しないのか?
壁実長は、横の長さしか考慮しない?高さは関係ない?
計算した内容を参考にする場合は、自己責任でお願いします。
おさかな
そもそも、計算方法は、合っているんだろうかー。