[18坪の家作り]セルフビルドでもN値計算、適合する建築金物の選び方

家作りセルフビルド

建築基準法に従って、柱接合金物を選ぶ

自分一人で作るセルフビルドだからこそ、
不安を残さないようにする。
何事も勉強です(もう施工終わってるけど・・・。)

おさかな
おさかな
後出しジャンケンで、答え合わせしてみる。
(負ける可能性があるあたりアホです・・・。)

建設省告示1460号とは?

木造軸組工法の建築物の柱が、地震時や台風時に抜けないようにするために、柱頭(柱の上部)と柱脚(柱の下部)の補強方法を定めた告示である。正式な件名を「木造の継ぎ手及び仕口の構造方法を定める件(平成12年5月31日建設省告示第1460号)」という。この告示は2000年5月31日に施行された。wikipedia

接合金物は、告示1460号の表、または、ただし書きから求められる

おさかな
おさかな
ただし書きから、接合金物を求める方法でやってみます。

セルフビルドでもN値計算してみる

N値計算で求める場合、
連続した耐力壁を想定して、
接合金物を求めることが出来る。

おさかな
おさかな
告示1460号の表の方が大雑把ってことね。

N値とは?柱に生じる引き抜き力を接合部倍率として表したもの

おさかな
おさかな
N値?接合部倍率?よくわからない言葉が出てきました・・・。
N値 = 柱に発生する引き抜き力[kN] / (1.96[kN/m] × 2.7[m])
1.96[kN/m] → 倍率1.0、長さ1.0mの耐力壁の基準耐力
2.7[m] → 標準壁高さ
おさかな
おさかな
さっぱりわかりませんが、理解する必要はないぞ。

N値計算の方法

おさかな
おさかな
式に当てはめていくと、N値を求められます。
平屋と2階建て以上で式が分かれている。

平屋、または、最上階の柱の場合

N = A1(左右の壁倍率の差 + 補正値) × B1(周辺部材の押さえ効果係数) – L(鉛直荷重による押さえ効果係数)
  • B1 = 出隅(0.8)、その他(0.5)
  • L = 出隅(0.4)、その他(0.6)
おさかな
おさかな

出隅の柱は、端っこの柱かどうか。

2階建の1階部分の柱

N = A1(左右の壁倍率の差 + 補正値) × B1(周辺部材の押さえ効果係数)
+
A2(上の柱の左右の壁倍率の差 + 補正値) × B2(上の柱の周辺部材の押さえ効果係数)

L2(鉛直荷重による押さえ効果係数)

  • B2 = 出隅(0.8)、その他(0.5)
  • L2 = 出隅(1.0)、その他(1.6)

※B1、B2共に同じ値。

補正値

補正値は、
筋交いの材厚と、筋交いの付く位置で変わってきます。
材厚45×90の筋交い(壁倍率2倍)に絞っています。

おさかな
おさかな
筋交いが太くなったり、
たすき掛けで壁倍率の強度が大きくなるほど、
補正値が加算されて、
引き抜き力が増える。

柱の片側のみに筋交いが付く場合

おさかな
おさかな
タテボウの”|“が対象の柱です。
  • |/| 柱頭に筋交いが付く(補正値0.5)
  • |\| 柱脚に筋交いが付く(補正値0.5)
  • |X| 柱頭・脚に筋交いが付く(補正値0)

柱の両側に片筋交いが付く場合

  • |/|/| (補正値1.0)
  • |/|\| (補正値1.0)
  • |\|/| (補正値0)

柱の片側が片筋交い、もう片側がたすき掛けの筋交いが付く場合

  • |X|\| (補正値0.5)
  • |X|/| (補正値0)

告示記号/N値/必要耐力の対応

    1. い/0以下/0.0kN
    1. ろ/0.65以下/3.4kN
    1. は/1.0以下/5.1kN
    1. に/1.4以下/7.5kN
    1. ほ/1.6以下/8.5kN
    1. へ/1.8以下/10.0kN
    1. と/2.8以下/15.0kN
    1. ち/3.7以下/20.0kN
    1. り/4.7以下/25.0kN
    1. ぬ/5.6以下/30.0kN

N値計算実例

2階柱の両側に片筋交い(壁倍率2倍)が付く場合(\|/)

N = A1 × B1 – L
= (2 – 2) + 補正値(0) × 0.8 – 0.4
= -0.4

必要耐力:0.0[kN]

告示記号:(い)

「かすがい」で十分。

1階・2階隅柱の片側にたすき掛けの筋交い(壁倍率4倍)が付く場合(|X|)

N = A1 × B1 – A2 × B2 – L
= (4 – 0) + 補正値(0) × 0.8 + (4 – 0) + 補正値(0.5) × 0.8 – 1.0
= 3.2 + 3.2 – 1.0
= 5.4

必要耐力:30.0[kN]

告示記号:(ぬ)

「ホールダウン金物」を使う。

N値計算してみてわかったこと

  • 壁倍率2倍(片筋交い)では、N値は高くならない
  • 耐力壁の強さに比例して、強い接合金物が必要になる
  • X(たすき掛け筋交い)(壁倍率4倍)にすれば、柱の引き抜き力が大きくなる
  • 2階柱でホールダウン金物を使う箇所は無かった

家作りで、大切なことは基礎

土台からしっかり作って、
木をガッチリ組んで構造を作らないと、
金物の強度を活かせない。

おさかな
おさかな
基礎が不安すぎる・・・。

セルフビルダー家作り反面教科書

家作りの様子を振り返る。

後でやろうとするから、手戻りが増える

おさかな
おさかな
施工順序は大事!
ビスで留めたところを緩めると、残念な気持ちになるぞ。。

おさかな
おさかな
柱と桁の隙間に、ヤモリちゃん。。
(どうして隙間出来ちゃったのかなー。スペーサーで埋めないと。)

家作りに使ったM12ボルトとホールダウン金物

おさかな
おさかな
7寸(210mm)を貫通させるのに使ったM12ボルト、
510mmの長さでちょうどよかった。
建築金物は、Zマークが付いているものを選ぼう。
(M12からM16になると値段が跳ね上がる・・・。)
おさかな
おさかな
M16ボルト用のホールダウン金物です。
(M12ボルトで施工しました・・・。)

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